株式会社 金虎

Presidents Greeting代表挨拶

ご挨拶

時代の潮流を読み、お客様に必要とされる会社を目指します

金虎のホームページをご訪問いただき誠にありがとうございます。
令和2年(2020年)に代表取締役社長に就任いたしました寺尾啓です。
産地焼津で4代続く鰹節屋の長男として生まれ、店舗と工場が一体化した自宅で常に鰹節と職人とスタッフと、そしてお客様に囲まれて育ちました。
幼稚園の頃、ほかの同級生が将来はサッカー選手やウルトラマンになりたいという中、私は鰹節屋と断言していたことはいまでも覚えております。(父の刷り込みによるものと思います。)
家業を継ぐことに抵抗はありませんでしたが、大学生になり親元を離れ生活する中で、将来自分は金虎のために何ができるのだろうか、何をすべきなのか、考えていたようで考えていないような日々を過ごしておりました。大学卒業を控えた平成23年(2011年)3月11日、東日本大震災がありました。都内で震災を経験した私は昨日までの日常が一日で急変することを実感いたしました。

『次の時代に備えて、いま何をするべきか。』

奇しくも、新型コロナウイルスで未曽有の1年となった2020年、代表取締役就任にあたり入社した2011年のときに感じたことを思い出します。
弊社創業者・寺尾寅吉(虎吉)は明治期に焼津の浜通りで水産加工業を営んでいたとされており、腕利きの鰹節職人だった2代目の仁作を入婿として迎え入れ、大正2年(1913年)より現在の本社所在地(焼津市本町)で本格的に鰹節と削り節の製造をはじめ生業としました。
3代目の仁作は戦後の鰹節大消費時代に応えるべく、焼津式乾燥機やヘッドカーター等の開発を手掛け業界の発展に寄与し、昭和48年(1973年)水産加工団地に鰹節工場と削り節工場を移設し増産体制の礎を築きました。
4代目の元志はバブル期の旺盛な観光需要に応えるべく昭和60年(1985年)焼津さかなセンターに出店し鮮魚の販売を手掛けます。平成の時代には食のグローバル化を見据え平成12年(2000年)に中国で初めての鰹節工場を建設します。平成15年(2003年)には中国でペットフード工場を建設し世界で初めて透明なプラスチックカップでペットフードを製造しました。令和の時代に入りお客様の声から焼津にペットフード工場を建設しドライフードの製造を本格的に開始いたしました。こちらの工場は小麦や畜肉など犬猫のアレルギーになりやすいとされる物質を持ち込まない世界的にも珍しいアレルゲンに配慮した工場となっております。
産地焼津の鰹節屋として始まった金虎は100余年の歴史の中で、常に目の前のお客様の声をカタチにし、変化して参りました。
『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。』
鴨長明の『方丈記』冒頭の有名な一節です。
先人たちが築いたお客様第一の金虎のものづくりの本質は守りつつ、いかにお客様に喜んでいただけるか、お客様に何を求められているか、私たちは常に考えチャレンジを続けます。

代表取締役
寺尾啓